【美容師の「白髪染め」講座】ヘアマニキュア続けるとどうなる?髪は綺麗になるの?
2024/09/24こんにちは!髪質改善と弱酸性カラーが得意な美容院ENORE(エノア)です。
今回は白髪を染める時に「実際に使っている」「これから使おうか悩んでいる」方も多い
ヘアマニキュア
について、よくいただく質問12個に答えていきたいと思います!
「普通の白髪染めと何が違うのか?」
「本当に白髪が染まるのか?」
「髪や頭皮へのダメージがないのか?」
気になる方は是非、最後までご覧ください!!
目次をクリックしていただくと、読みたいところだけ読むことも出来ますので是非ご活用ください。
目次
- 1 Q1「ヘアマニキュアと白髪染めの違いは?」
- 2 Q2「ヘアマニキュアで本当に白髪が染まるの?」
- 3 Q3「ヘアマニキュアで白髪を染めるメリットとデメリットは?」
- 4 Q4「ヘアマニキュアはシャンプーで落ちる?」
- 5 Q5「ヘアマニキュアは何日持つの?染める頻度は?」
- 6 Q6「ヘアマニキュアは髪が傷まない?綺麗になる?」
- 7 Q7「ヘアマニキュアは頭皮に優しい?」
- 8 Q8「ヘアマニキュアを続けるとどうなるの?」
- 9 Q9「ヘアマニキュアと白髪染めどっちがおすすめ?」
- 10 Q10「市販でおすすめのヘアマニキュアはありますか?」
- 11 Q11「白髪染めをやめてヘアマニキュアにするのはアリ?」
- 12 Q12「ヘアマニキュアって残留色素が残りやすいの?」
- 13 まとめ
Q1「ヘアマニキュアと白髪染めの違いは?」
ヘアマニキュアは白髪染めとは違い、髪の内部に浸透せず髪表面に付着して発色するのが特徴です。白髪染めとは違い内部まで浸透しない分、色持ちは悪いですが1回染める時の髪へのダメージが抑えられるんです!またヘアマニキュアは白髪染めなどのカラー剤に含まれている、ジアミンが含まれていないのでジアミンアレルギーで白髪染めが出来ない方でも染められるのが嬉しいポイントです!
Q2「ヘアマニキュアで本当に白髪が染まるの?」
ヘアマニキュアで白髪は染まります!ただ白髪の量によって染まった時の髪色が変わったり、白髪部分が黄色っぽく染まることが多いので注意しましょう。また褪色が早いので白髪染めよりも定期的に染める必要が出てきます。
Q3「ヘアマニキュアで白髪を染めるメリットとデメリットは?」
ヘアマニキュアのメリット・デメリットをまとめると、、、
「メリット」
・アレルギーが出にくい
(白髪染めに含まれるジアミンが入ってないので、ジアミンアレルギーの心配がありません。ただし、アレルギーが100%出ないというわけではありません。ヘアマニキュアに含まれる別の成分でアレルギー反応が出る方もいらっしゃいますのでご注意ください。)
・髪へのダメージがかなり抑えられる
・髪にハリ・コシ、艶が出る
(髪の表面をコーティングするように染まるので、ハリコシ・艶が出ます。)
「デメリット」
・髪を明るく出来ない
(白髪染めのように髪の色素を削ることが出来ないので、ヘアマニキュアは髪色を今より明るくすることは出来ません。その為ヘアマニキュアをするほとんどの方は地毛に近い色を使って染める事になります。)
・髪色を選べない
(カラーバリエーションが元々少なく、さらに髪を明るく出来ない特徴から髪色の選択肢がかなり少なくなってしまいます。)
・すぐに色落ちしてしまう
(髪表面に付着したヘアマニキュアの色素はシャンプーする毎に色落ちしてしまいます。なので数週間で色落ちしてしまい、染め直す事になります。)
・色素沈着してしまう
(お肌や衣服などにヘアマニキュアがついてしまうと、色素沈着してしまいなかなか落ちません。頭皮にベタッと付いてしまったら数週間色が残る事も。またシャンプーで色落ちした色素がタオルなどに色移りしてしまう事もあります。)
・根元まで染められない
(お肌に色素沈着してしまうので、根元からあけて染める事になります。その為根元の方が染まりずらく、生え際など目立つ部分はすぐに白髪が気になってしまう方もいらっしゃいます。)
〜どんなカラー剤にもメリット・デメリットは必ずありますので「自分に合うのはどれか?」それぞれを比べてみて自分にぴったりの染め方を選んであげてくださいね!〜
Q4「ヘアマニキュアはシャンプーで落ちる?」
ヘアマニキュアはシャンプーで徐々に落ちていきます。洗浄力が強いとより色落ちしやすいので、洗浄力がマイルドで髪に優しい「アミノ酸シャンプー」などを使ってあげるのがおすすめですよ!
また色落ちするとタオルなどに色移りしてしまいますので、白っぽいタオルは使わないようにしましょう。
↓エノアオリジナルのアミノ酸シャンプーはこちら
Q5「ヘアマニキュアは何日持つの?染める頻度は?」
ヘアマニキュアの色持ちは髪の状態によって変わりますが「2〜3週間」くらいになります。色落ちすると白髪が目立ってしまいますから、色落ちに合わせて2〜3週間ほどで定期的に染めてあげましょう。
Q6「ヘアマニキュアは髪が傷まない?綺麗になる?」
ヘアマニキュアは染める時のダメージはかなり抑えられますがダメージは0ではありません。
特にヘアマニキュアは色落ちする際にキューティクルを傷つけ髪が乾燥しやすくしてしまいますので、必ずダメージは出ます。なのでその分はしっかりとヘアケアしてあげましょう。
1回分のダメージは白髪染めよりも抑えられますが、使用頻度や髪の長さ、ヘアケア次第ではヘアマニキュアを使っても髪がバサバサになってしまう方がいますので要注意です!
Q7「ヘアマニキュアは頭皮に優しい?」
白髪染めに含まれるジアミンは活性酸素を発生させ「白髪」や「薄毛」を促進させたり、カラー後の「残留オキシ」「残留アルカリ」は髪や頭皮をさらにダメージさせる原因になります。
ですがヘアマニキュアはジアミンが含まれていない分安心して使っていただけます。
ただヘアマニキュアも「エタノール」や「タール色素」などが含まれているので、絶対に安心とは言えません。また白髪染めに関しては
・頭皮につけないように染める
・頭皮や髪に優しいカラー剤がある
・「活性酸素」「残留オキシ」「残留アルカリ」を除去できるトリートメントもある
など出来るだけ頭皮への負担を避ける事も出来るので、白髪染めをしていたら絶対にやばいという訳でもありません。トータルで見るとヘアマニキュアの方が安心ですが、心配な方は頭皮につけないように気をつけてあげましょう。
Q8「ヘアマニキュアを続けるとどうなるの?」
ヘアマニキュアには「ベンジルアルコール」と呼ばれる髪のダメージの原因になる成分が含まれています。なのでダメージはあくまでも”抑えられる”だけ。先程の質問でもお話ししましたが髪へのダメージは0ではないんです。
また白髪染めよりはかなり抑えられるといっても、色落ちが早い分、高い頻度で何度も同じ部分を染めないといけません。その為、使い続けているとどんどん髪の表面にあるキューティクルが荒れてしまい、髪のバリア機能が低下。髪表面にダメージが蓄積されると髪内部の栄養分が流出してダメージが酷くなってしまうこともあります。
そしてヘアマニキュアを続けていると「ゴワつき」「髪の広がり」が気になりやすくなってくるのが特徴的です。
今は技術の進化によりダメージレスなカラー剤もあります。
ダメージレスなカラー剤で地毛に近い色合いで染めると、色落ちが気にならず、染める時は根元の新しく生えてきた部分だけ染めればOK!という場合もあり、そうなるとヘアマニキュアよりも白髪染めの方が長期的に見るとダメージが抑えられる場合もあります。
↓実際にダメージレスな「弱酸性カラー」で毎回 根元だけ 染めていらっしゃるお客様の髪の状態。
こうやって実際に写真で見ると白髪染めでも「ツヤツヤ」毛先も「しっとり」まとまって、かなり髪が綺麗ですよね。なので染める髪色や使用するカラー剤によってはヘアマニキュアよりも髪のダメージが抑えられますので、ヘアマニキュアにしようかお悩みの方はお気軽に美容師さんに相談してみてくださいね!
Q9「ヘアマニキュアと白髪染めどっちがおすすめ?」
お客様のお悩みやご希望の髪色によっておすすめは変わってきます!
「ヘアマニキュア」がおすすめの方
・ジアミンアレルギーで白髪染めが使えない方
・髪を染める時から頭皮へのダメージを抑えたい方
・白髪染めは卒業してグレイヘアに移行したい方
「白髪染め」がおすすめの方
・髪色をオシャレにして楽しみたい方
・髪を明るくしたい方
・白髪をしっかり染めたい方
・色持ちを良くしたい方
・忙しくて頻繁にヘアマニキュアで染める時間がない方
「自分はどっちの方がいいのか?」お悩みでしたら是非美容師までご相談ください!
↓白髪染めには髪と頭皮に優しい「弱酸性カラー」がおすすめです!
Q10「市販でおすすめのヘアマニキュアはありますか?」
色々な商品が発売されていますが、市販の商品を選ぶポイントとしては
・染めやすさ
・付属品の充実度
・ムラになりにくいかどうか
・色持ちの良さ
で選ぶのがおすすめです。正直色合いはどれも黄色っぽく仕上がるので、自分でも染めやすい事・色持ちが良いか、ムラになりにくいかで選ぶのがおすすめですよ。ただ美容師としてはやはりプロに任せていただいた方が綺麗に仕上がるので、市販品よりも美容院で染めてもらった方が確実かなと思います!
Q11「白髪染めをやめてヘアマニキュアにするのはアリ?」
ヘアマニキュアは髪や頭皮に優しく、エイジングの気になる痛みやすく繊細な「困り髪」との相性は◎!白髪染めをやめたい方には合っていると思います!
ただヘアマニキュアを続けるとなると
・髪がミディアム以上の長さをキープしたい場合、何度もヘアマニキュアで染める事で髪が傷み毛先がバサバサになってしまう。
(エイジング毛はやはり傷みやすい、、。髪のダメージが進行する前に毛先を切ってリセット出来るので、ショート〜ボブの長さでの使用がおすすめです。)
・エイジングにより乾燥したお肌はヘアマニキュアで染まりやすく、落ちにくいので付かないように要注意!
などエイジング毛のデメリットも出てきます。
今は「ダメージレスな白髪染め」や「白髪染めしている髪や頭皮をケア出来るアイテム・メニュー」もありますので、白髪染めからヘアマニキュアに移行する前にまず美容師さんに相談して
「ヘアマニキュアに移行したらその後のヘアケアや髪のメンテナンスはどうするか?」
についても話し合ってから移行するかどうか決めると、安心ですよ!
Q12「ヘアマニキュアって残留色素が残りやすいの?」
ヘアマニキュアは残留色素がしつこく残りやすい染毛料になります。なのでカラーチェンジがしにくかったり、髪を明るくしにくくなってしまうデメリットがあります。その為ヘアマニキュアからヘアカラーの白髪染めにチェンジしようとした時に、影響が出てしまう可能性が高いです。
ヘアカラーの白髪染めに変更しない限りはそこまで大きな問題はないと思いますが、ヘアマニキュアの残留色素が残っている限り、ヘアカラーの色選びの選択肢が大幅に狭まってしまいます。注意しましょう。特にアッシュなど寒色系の色合いが綺麗に発色出来ないです。
※残留色素とは:ヘアマニキュアの色素が髪に残り抜けなくなってしまう事
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はヘアマニキュアの白髪染めに関する皆さんからよくいただく疑問に答えてみました!
今は技術の進化・研究の進みにより白髪染めでも髪や頭皮に優しいカラー剤もあります。その為、昔に比べてヘアマニキュアをする方も実際に減ってきています。
ですがジアミンアレルギーをお持ちの方などヘアマニキュアの方が体質に合っていらっしゃる方ももちろんいますので、こちらの記事の知識を読んで「自分はどうやって白髪を染めるのが合っているのか?」選ぶ為に活用していただけたら嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました。
何か不安なことやお悩みがありましたら、お気軽にエノアスタイリストまでご相談くださいね!