カラーで傷めないためには?2種類の酸性カラーと髪のための3つのポイント
2023/07/28こんにちは。弱酸性カラーが得意な美容院ENORE(エノア)です。
「カラーの色持ちが良くない。しかもカラーを続けてきたせいか髪がパサパサになってる。。」
こんなことを思ったことがある方も少なくないのではないでしょうか。
やっぱりカラーって髪が痛むし
「傷まないらしい『酸性カラー』やってみようかな?」
もしくは
「もうすでに酸性カラーを2週間に1回染めてるよ!」
今回はそんな方に向けて記事を書いてみました。
これを読めば確実に髪の傷みを減らし、色持ちをよくして長く髪色を楽しめるようになります。
ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。
目次
酸性カラーとは
マニキュアとも呼ばれるヘアカラーの1種です。
一般的なカラー剤はアルカリという成分が配合されており、この成分でキューティクルを開き髪内部に浸透して染めていくのに対して、酸性カラーは髪表面をコーティングする事で髪に色をつけていきます。
酸性カラー(ヘアマニキュア)のメリット
・1回分のダメージは普通のカラーより少ない
酸性カラーは髪表面に付着するだけなので、1回分のダメージは普通のカラー剤に比べるとだいぶ抑えることが可能です。
・髪をコーティングするので湿気などで髪が広がりにくい
髪表面がコーティングされるので空気中の水分が多くても髪が吸収しづらいので髪が広がりにくいのも嬉しいポイントです。
・アレルギーで普通のカラー剤NGの人も染められる
普通のカラーに配合されているジアミンなどにアレルギーがある人も酸性カラーには含まれていないので染められる事も多いです。ただ中には酸性カラーもアレルギーの方も稀にいらっしゃるので使用前はパッチテストをして確認しておきましょう。
酸性カラー(ヘアマニキュア)のデメリット
・色持ちが悪い、手間が増える
染めた綺麗な状態が続くのは大体2週間程度によります。ヘアマニキュアは白髪染めで使用する方が特に多いですが、時間が経つと白髪が元に戻ってしまうため、また染め直さないといけません。普通のカラーは大体2ヶ月に1回の頻度で染めることが多いので、何とヘアマニキュアの場合は2ヶ月の間に4回も染めないといけなくなるんです。
・コーティングが剥がれる時に髪がダメージする
ダメージが少ないと言っても酸性カラーのコーティングが剥がれる時にキューティクルを傷つけダメージは必ず起きてしまいます。
・同じ部分を何回も染めないといけないので最終的なダメージが「やばい、、、」
普通のカラーと比べて4倍のスピードで染めないといけません。しかも色落ちしてしまう為同じ部分を何回も染めないといけない、、。そうなると、どんなに1回のダメージが少ないと言っても続ければ続けるほど「どんどん髪はボロボロ」になっていってしまうんです。
・再現出来る色の種類が少ない
ヘアマニキュアは髪を脱色する力がないので、今よりも明るい髪で染めることが出来ません。また、微妙な色の違いを表現することが出来ないので普通のカラーに比べて再現出来る色の種類が少ないデメリットもあるんです。
酸性カラー(ヘアマニキュア)で本当にいいのか?
ヘアマニキュアはアレルギーで普通のカラーができない方にとってはとっても良いカラーだと思います。ですが「髪が傷まないみたいだから」という理由でヘアマニキュアを選んでしまっている方は後悔する原因になってしまうので出来ればヘアマニキュアは止めるのがおすすめです。
どんなに1回分のダメージが少なくても
「同じ部分を高頻度で何度も染める」
これはかなり髪にとっては悲惨な事です。
続ければ続けるほど、、どんどん髪のまとまり、艶は失われていってしまいます。実際過去に「ヘアマニキュアをしていたけど止めたくて、、。」とご相談しにきてくれたお客様方の髪はみなさん
・毛先が広がってやばい
・毛先が「ゴワゴワ」チリつき気味
・髪が硬く、しなやかさが失われている
・髪の表面を触るとざらざらしている
などの特徴が出ていることがほとんどでした、、。
なのでヘアマニキュアで染める理由になっていた「髪を傷めずに染められる」この目的から遠ざかってしまっている訳です。自分が思い描いていた理想から遠ざかってしまうなら新しいカラー剤を選ぶべきだと思います。
もう1つの酸性カラー!「弱酸性カラー」は知っていますか?
ヘアマニキュアでも髪が痛んでしまう、、。
アルカリを使った普通のカラー剤も髪を痛めてしまう、、。
「じゃあ何で髪を染めればいいの!?」
そんな悩める方に知って欲しいのが実はヘアマニキュア以外のもう1つの酸性カラーとして近年注目を集めている「弱酸性カラー」です。
弱酸性カラーは一般的カラー剤のように毛髪内部に浸透し、髪を染めていく特徴がありますが別物である大きな違いがあるんです。
※昔は「酸性カラー=ヘアマニキュア」でしたが技術の進化で弱酸性カラーが生まれ、酸性カラーと呼ばれるようになりました。
一般的に普及している“アルカリカラー”は髪が物凄く傷む、、。
まず一般的なカラー剤であるアルカリカラーからちょっと説明しますね!
通常サロンで使われているカラー剤やドラックストアで売られている一般的なヘアカラーのほとんどがこのアルカリ性の性質を持つアルカリカラーの薬剤です。
髪の毛に色を入れるために、アルカリが含まれたカラー剤で脱色をして色を入れていきます。
アルカリ度が高いほど髪のキューティクルが開きやすく色が入る、つまり発色が良いというメリットがありますが髪への深刻なダメージ、痛みが出てしまいます。
匂いが強く揮発性も高いのでアレルギーの方はオススメできません。
半年くらいはアルカリカラーを使ってもそこまで傷みが気にならないかもしれませんが、1年ほど続けると少しずつの蓄積ダメージが大きくなり傷みが酷くなります。
発色が良い反面、デメリットが多く1回のダメージが大きいのがアルカリカラーです。
このデメリット(特にダメージ面)を考慮してヘアマニキュアを選ぼうかと考えている、もしくはヘアマニキュアで染めている方も多いのではないでしょうか?
おすすめ!傷みを抑え、ツヤ&コシが出る“弱酸性カラー”
そもそも弱酸性カラーはアルカリ性の性質を持つアルカリカラーとは違い、
「髪や頭皮と同じ『弱酸性』の性質を持つカラー剤の事」です。
アルカリカラーが髪のキューティクルを開き髪の内部から脱色しカラーリング剤を内部に浸透させていくのに対し、酸性カラーはキューティクルを出来るだけ開かずに、髪内部まで浸透して発色させることが出来ます。その為髪の中の栄養分の流出やキューティクルダメージを最小限に抑えることが可能!
施術によってツヤやコシを出すことも出来ますし、続けても綺麗な髪をキープする事が出来るんです。
髪に優しい分髪を明るくするのは苦手ですが、かなり効果を感じられるので、とにかくダメージを抑えてカラーリングをしたいという方には弱酸性カラーがおすすめ!
特に痛みやすく白髪が気になるエイジング毛のように、定期的に白髪染めをする髪にはかなりおすすめです。
カラーの周期・持ちはどのくらい??アルカリカラーと違うの?
アルカリカラーの場合…
髪の傷みが出やすいので、何度か繰り返してダメージを受けている場合はどうしても色持ちが悪くなってしまいます。さらに続けるほどもっともっと色持ちが余計に悪くなっていきます。
周期は20日ほどで、ほとんど色が抜けます。色が抜けきると髪色が汚く見えてしまいがちですが、カラー周期を早く設定しすぎると髪への負担が大きくなってしまうので1ヶ月以上は開けた方が良いです。
弱酸性カラーの場合…
弱酸性カラーは、もともとの髪の弱酸性の性質に近いカラー剤なので傷みが少なく綺麗に染まるのが特徴です。
続けるほどに以前のアルカリカラーをしていた時よりも髪の状態が良くなり色持ちも良くなり発色もグングン上がります。
色持ちも良いので弱酸性カラーの周期は45日(1ヶ月半)ほどを目安と考えてください。もちろんカラーの一回一回の傷みが少ないので気分で色味を変えたいとき、何か特別な予定があるときには周期を早めても全然問題ないというのも良いところです。
ヘアマニキュア、アルカリカラー、弱酸性カラー、どれがおすすめ??
色々なカラー剤があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
勿論。人によってカラーの目的や優先順位、理想の色などは変わってきますから最終的にはお客様自身が自分に合ったカラー剤を使うのが一番でしょう。ただカラー剤によって色持ちは大きく左右されます。そして、薬剤により傷み、見た目も変わってきます。美容師目線で考えると
「どんなに綺麗な髪色も髪がボロボロだったら綺麗に見えません。せっかく綺麗な髪色に染めたならもっと魅力的に見せるために髪の状態にもこだわってほしい。」
なので私は弱酸性カラーをおすすめします。長い目で見たとき、メリットが大きいのはやはり弱酸性カラー。美容室が多い今の時代、その美容室はどんなカラーを使っているのかをしっかりリサーチして美容室に行くことが色持ちを良くすることや傷みを減らすのに大切なポイントです。
エノアの弱酸性カラー実際の仕上がり
エノアオリジナル弱酸性カラーの仕上がりです。髪を明るく染めたい方にも満足いただけるよう、オリジナル開発のダメージレスなカラー剤「弱アルカリカラー」も使用し髪の美しさをキープ。もしくはアップさせながら染めていきます。
↓エノアの弱酸性カラーについて詳しくはこちら
お客様からの嬉しい口コミ
ダメージレス&カラーの持ちをよくするための3つのこと
よく聞くのが「私の髪って色がすぐ抜けちゃうんです…。」という声。
そういう方はきっと多いはず。
これって髪の傷み&ヘアケアが原因なんです。
どんなカラー剤でも色持ちを良くする、悪くするも貴方次第!!
色が抜けるのを抑えるためには髪の傷みを最小限にして、ヘアケアをしっかり行っていくことが大切です。
カラーをするうえで押さえておくと良い3つのことをお伝えします。
1.シャンプー時に1番色が落ちやすい
髪の毛がダメージを受けると、髪が濡れていない状態でもキューティクルが開きやすくなります。そのため、日常的にしっかりとヘアケアを行うことが大切です。例えばスタイリング剤のつけすぎは、毛髪に傷み色落ちだけではなく頭皮にもダメージを与えてしまいますので注意が必要です。スタイリング剤をつけすぎると、綺麗に落とすために洗髪する時間が長くなってしまいます。
特に市販のシャンプー剤は洗浄力が特に高いため、色を落としやすくなり髪もパサパサになってしまい、結果色持ちが悪くなってしまうという悪循環になります。
色持ちを良くするにはカラーで痛ませないということも大切ですが、シャンプー剤にもこだわり自分に合うものを使うことでさらに色持ちが良くなります。
自分に合うシャンプーがわからないって方は担当の美容師さんに聞きオススメのシャンプー剤を使うと良いですよ!
↓ヘアカラーをする髪にエノアのおすすめシャンプーはこちらの2つ
【色持ちアップ&エイジング対策が出来る。ふんわり仕上がり】
【高い毛髪補修力で美容院で髪質改善している髪にもおすすめ。しっとり仕上がり】
2.お風呂に浸かるときは髪をまとめる
お風呂に入る際に髪をお湯の中に入れていませんか??やっている方は今すぐやめましょう。それも色持ちが悪くなってしまう要因の1つです。
水道水には塩素が含まれています。少しなら問題ありませんが長時間髪を浸しているとキューティクルが破壊されてしまい、髪の栄養分や色素が流出してしまうからです。パサついた絡まりやすい髪の毛になり色持ちも悪くなります。
お風呂に入る際は髪をまとめてお湯にはつけないようにしましょう。
3.濡れた毛髪はNG!ドライヤーでしっかり乾かす
毛髪を濡れた状態にしておいてはひとつもいいことはありません。濡れていると毛髪内部にある4つの結合のうちの1つ「水素結合」が外れて髪が痛みやすく無防備になるから。そうすると髪色が抜けやすくなりますのでしっかりと乾かし、カラーの色持ちを良くしていきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか??
色持ちを良くするにはカラー剤で傷ませないようにしていく事が必要なのです。また、カラー剤だけに、こだわっていてもホームケアの仕方が間違っていては本末転倒です。
この記事を見て少しでも多くの方が髪の傷みを減らし色持ちがよくなり美髪の髪で気持ちよく毎日過ごしていただける方が増えることを願っています。