美容院の白髪染めが「すぐ落ちる」原因と色持ちの秘訣を美容師が教えます。
2024/08/22こんにちは!髪質改善と弱酸性カラーが得意な美容院ENORE(エノア)です。
本日は白髪染めの色落ちに悩む方に知って欲しいことをお話ししていきます!!
「色落ちの原因」と「色持ちをよくする4つの秘訣」
「美容院で染めたのに染まってなかった時の解決方法」について
ご紹介していきますね!!
お時間ある時に是非ご覧ください!
目次
白髪染めが落ちやすい人は?
まず始めに。この後ご紹介する白髪染めがすぐ落ちる原因以前に、白髪染めが落ちやすい人も中にはいます。例えば
「細く、柔らかい髪質の人(猫っ毛など)」
細毛や猫っ毛は元々色素を髪の中に定着させるのが苦手なので、すぐに色落ちしてしまう傾向があります。また逆に髪が硬くしっかりとした髪質の人の場合、しっかりと染まってしまえば色持ちがいい傾向がありますが染まりづらいので「白髪染めをしたけど染まってなかった、、。」というトラブルが発生する可能性が高いです。
美容師さんは髪質を踏まえて白髪染めの塗布量や放置時間を調整してくれますが、まず色持ちは髪質によって大きく変わってきます。100%良い状態の髪でも髪質が違えば色持ちの期間は違うのも当然です!もし、髪質的にも色落ちしやすいのでは?と心配事がありましたら、美容師さんに相談して染める色や明るさなども調整してもらいましょう!
白髪染めが落ちる期間は?
では、白髪染めが落ちる期間は実際にどれくらいなのでしょうか?
実は白髪染めはしっかり染まっていれば色落ちが気になる程、褪色する事はありません。
と言っても!絶対に色落ちしないということではなく
いろんな事が原因になって色が抜け褪色してしまう事があるんです。
筆者の個人的な肌感としては
色落ちが気になる方は「約1ヶ月前後」で色落ちを感じている事が多い気がしますが
絶対にこのくらいで色落ちすると言い切ることは出来なくて
本当に人それぞれ。
凄く気になるほど色落ちしている方もいれば
中には全然色落ちが無い。気にならない。という方もいらっしゃいます。
では、何故色落ちするのでしょうか?
白髪染めの色落ちの主な原因を8つ簡単にお話ししていきますね!
白髪染めがすぐ落ちる主な8つの原因
①おしゃれ染めや明るい(トーン)の白髪染めで染めている
まず白髪染めとおしゃれ染めは似ているようで違います。
白髪には黒い髪とは違い、髪の中の色素がほとんど含まれていない髪の毛です。
だからしっかりと色素を入れ込む必要がある!
そこで白髪染めはおしゃれ染めよりも多く色素を含み、
しっかり染めることで白髪をしっかりと染める事が出来る様にしてあります。
また、白髪をしっかり染めるには平均7トーン以下の明るさで染める必要があります↓
なので、おしゃれ染めで染めたり明るい8トーン以上のカラー剤で染めてしまうと
↑色落ちが気になったり白髪がしっかり染まらなくて色が浮いてしまう事があるんです。
*おしゃれ染めでも白髪染めが出来るカラー剤もあります。
*白髪をしっかり染められる明るさはメーカーによって変わってきます。
②塗った後、放置時間が短かった
白髪にしっかりと薬剤を浸透させ色素を定着させるためには
白髪染めを塗った後しっかりと時間を置いてから髪を洗い流す必要があります。
おしゃれ染めは平均10〜20分ですが
『白髪染めは20〜30分』
しっかり時間を置かなければならないんです。
でも、時間をしっかり置かずに流してしまうとちゃんと染まっていないので
色落ちしやすくなってしまうんです。
*白髪染めのメーカーやお客様の髪質の違いによって、放置時間は変化します。
*美容院でも格安の大型店舗とかになると稼働率を上げるために、放置時間が甘いこともあります。
③白髪が染まってなかった
そもそも白髪染めをする時に薬剤の塗布量が甘かったり、
放置時間が足りなかったりすると白髪がそもそも染まってないこともあります。
特に市販の白髪染めでセルフカラーをしている方に多い失敗。
ムラになっていることも多く、直そうと思っても完璧に直すのは難しいです、、。
また美容院で染めたとしても塗っているのは人間ですから
稀に失敗して塗り残しがあることもあります。
④ダメージで色が抜けやすくなっている
白髪染めの色素をしっかり入れたとしても
ダメージしている髪は弱っていて髪の中に色素を定着させる体力がないので
すぐに色落ちしてしまいます。
早い方だと数日〜1週間で色落ちして褪色が気になってしまうことも、、。
また、乾燥しやすく細毛な髪質の方は元々ダメージしやすく
色落ちもしやすい髪質なので褪色が早い傾向にあります。
⑤染める前にオイルなどを髪につけていた
染める前にワックスやオイルトリートメントを
しっかりつけたまま白髪染めをすると
白髪染めの色素の浸透が甘く色落ちを早めてしまうこともあります。
髪にしっかりと何かつけてしまっている場合は染める前に髪を洗ったり、
美容院では美容師さんに伝えて必要な場合は対処してもらうようにしましょう。
⑥洗浄力の強いシャンプーを使ってしまっている
白髪染めをしている髪は元々繊細でダメージしやすい傾向があります。
(約30歳以降の髪の毛のエイジング(老化)などで)
なのに洗浄力の強いシャンプーで毎日のように洗ってしまったら
髪は傷みますし、色はどんどん抜けていってしまいます。
また、シャンプーだけではありません。
紫外線や乾燥、過度なトリートメントなど
日常生活には髪をダメージさせて色落ちする原因がたくさんあるんです、、。
⑦マニキュアを使っている
お肌が弱くて普通の白髪染めを使えない方が使用する事の多いマニキュアは
そもそも髪の奥まで色素が浸透せず、表面をコーティングするように色づく物です。
なので2週間程度で色落ちしてしまいますので、高頻度で染める必要があります。
マニキュアの場合すぐに色落ちしてしまうのは仕方ありません!
*髪をコーティングするのでマニキュアでも髪に負担がかかりますし
白髪染めが染まりづらくなることもあります。
⑧根元が伸びて白髪が目立ってくるから
しっかりと白髪を染めることが出来ていても
白髪の量が多い方はどうしても2週間ほど経つと根元の白さが気になってきます。
この場合、色落ちが原因ではなく髪が伸びるのは仕方のないことですので
「次、美容院で染めてもらうまで我慢できない!」という方は
『染まらないタイプ』のヘアマスカラを使って
生え際や前髪など目立つところをカバーするのがおすすめです。
(染まるタイプは髪に負担がかかったりトラブルの元になりやすいので×)
白髪染めの持ちをよくする4つの秘訣
色落ちの原因が分かったところで、では色持ちを良くするにはどうすれば良いのでしょうか?
よかったら是非お試しください!
①暗めのカラー(トーン)で染める
出来る限り色落ちさせたく無い方は
白髪染めの中でもしっかりと染まる地毛に近い色合い『4〜5トーン』くらいの白髪染めで染めると
髪の中にしっかりと色素を入れ込めるので色落ちしにくいです!
ただ、暗すぎるトーン(約3トーン以下)だと不自然な黒さになったり
しっかり染める分、今後カラーチェンジがしにくくなるなどのデメリットもあるのでご注意ください!
②色落ちしても目立たない「ハイライト」などのデザインカラーにする
どうしても染まりづらかったり、色落ちしやすい髪質の方は
万が一色落ちしてしまっても白髪が目立たない「ハイライト」などの
デザインカラーに挑戦するのも◎
色の組み合わせ次第でいろんな雰囲気を楽しめますし
ヘアスタイルに立体感が出て骨格カバーも出来おすすめです!
*ハイライト:部分的に明るいスジ状の束を入れる技術のこと
*ハイライトよりもさらに自然な仕上がりの「ウィービング」もおすすめです!
③頼れる美容師さんに染めてもらう&行きつけの美容院を作る
「薬剤選定をしっかり行ってくれたり。」
「的確に白髪を染めてくれたり。」
「髪の状態を見極めて適切なヘアケアのアドバイスをくれたり。」
白髪染めは頼れる美容師さんに染めてもらうようにしましょう。
また出来れば行きつけの美容院があるのが望ましいです!
いつも同じ美容師さんにお願いしていれば、
美容師さんがあなたの髪質や好みを熟知してくれて
色落ちしにくく出来るように色々対策やアドバイスをして
失敗のリスクを格段に減らすことが出来ます!
定期的に髪のメンテナンスは必要になりますから、
是非いつもの美容師さんに頼ってくださいね!
④「傷めない」ヘアケアを普段から意識する
「傷んでいると色落ちする」これは揺るぎない事実です。
しかも、どんなにトリートメントでダメージ部分を補強しても
ダメージ自体が良くなり復活する事はありません。
なので色落ちしないようにヘアケアを行いたい場合は
まず髪を「傷めない」ヘアケアをしっかり取り組んでいきましょう。
特にホームケアでは
『シャンプー』
シャンプーはホームケアで髪を傷めてしまう大きな原因です。
洗浄力が強く髪に負担のあるシャンプーは色落ちやダメージの原因になってしまいますから
ダメージレスなシャンプーで髪を優しく洗うようにしましょう。
↓おすすめシャンプー
「①しっとり系」
「②ハリコシ系」
また、美容院では
『ダメージレスな白髪染め』
で髪へのダメージを最小限に抑えて染めてもらうようにしてください。
特に弱酸性カラーがおすすめです!
↓弱酸性カラーとは?
美容院で染めたら「染まってなかった?」そんな時の解決方法
美容院で染めてもらったのに
「白髪が染まってない?」
そんな時は美容院の「お直し」を利用しましょう!
だいたいどこの美容院でも「お直し」は行っています。
美容院で染めてから1週間以内に電話などで相談すれば対応してくれます。
再度美容院に行って髪の状態を確認し、
白髪が染まってなかったりしたら無料でお直ししてくれますので、
気になることがあれば電話して相談してくださいね!
*お直しが適応になる期間は美容院によって変わってきますので各美容院にご確認ください。
*明らかにカウンセリングの時とオーダーが変更になった(例:最初アッシュに染めてもらったけど、やっぱりピンクがよかった等)場合などはお直しではなく、普通料金をいただいて対応になる場合もあります。
白髪染めに関する質問集
Q.白髪染めが1週間で落ちてしまうのは何故?
基本的に白髪染めで染めた場合、しっかりと染まっていれば1週間で目に見えて色落ちする事はほぼありません。でももし、しっかり染めているはずなのにすぐ色落ちしている場合は
髪への過度なダメージや乾燥
が考えられます。過去にブリーチ履歴があったり、市販の白髪染めで自己流で染めていたりなど「髪のダメージに心当たりはありませんでしたか?」「髪がゴワゴワ・パサパサものすごく広がっていませんか?」髪が大きくダメージしていると色落ちが異常に早い方いらっしゃいます。
その様な場合はまず髪質改善をしながら色持ちが良い髪作りをしていきましょう。
「ダメージレス」「ダメージケア」を両方叶えられる白髪染め(弱酸性カラーなど)やヘアケアを継続していく事で、徐々に髪は調子の良い範囲が増えてきます。
そうすると徐々に色持ちも良くなっていきますよ!
もし分からない事があれば、お気軽にエノアスタイリストまでご相談ください。
※もし白髪をヘアマニキュアで染めている場合1〜2週間で落ちるのは仕方ありません。ヘアマニキュアは髪の表面に色素がコーティングされる事で染色しています。その為すぐにコーティングが剥がれてくるので色落ちが早いんです。
Q.白髪染めをしたのに、色落ちすると毎回明るくなるのは何故?
実はカラー剤は髪を染める時
「脱色(髪の色素を抜く)」
「染色(髪にカラー剤の色素を浸透させ発色する)」
この2つが髪の中で起きています。その為、時間と共に髪に浸透させたカラー剤の色素が抜けてくるとカラーの際に脱色している分、髪が以前より明るくなってくるんですね。カラー剤の染める原理的に仕方のない事ではありますが、カラー剤の中でもダメージレスな「弱酸性カラー」は実は染色だけをしていくので、色落ちしても前と同じ髪の明るさをキープしやすいカラー剤です。
弱酸性カラーは脱色が出来ないので髪を明るくするのは難しいですが「カラー履歴があって、すでに明るくなってしまっている中間〜毛先」だったり「地毛と同じ明るさで染めたい場合」などかなり白髪染めで大活躍するカラー剤です。髪がこれ以上明るくなるのが嫌な方はエノアでもオリジナルの弱酸性カラーがありますので是非お試しください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
美容院で白髪染めをしたとしても絶対に色持ちが良いとは限りません。
でも色落ちの原因を阻止すればどなたでも色持ちよく白髪染めを楽しむ事ができます!
色持ちが良ければ毎回毛先まで染めずに根元だけ染めればいいですから
綺麗な髪を維持することにも繋がりますので
是非頼れる美容院、美容師さんにお願いしてくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました!
他にも白髪染めについての記事をご紹介していますので
よかったらご覧ください(^ ^)