「白髪染めで普通の髪も染めていい?」美容師がお勧めしない理由とは?
2024/10/08こんにちは。髪質改善と弱酸性カラーが得意な美容院ENORE(エノア)です。
今日は「白髪染めで普通の髪を染めても良いのか?」気になっている方に向けてお話ししていきます!
白髪染め。おしゃれ染め。と言っても同じカラー剤である事には変わらないしあまり気にしていない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は染めた後の影響や仕上がりに大きな違いがあります。
それを知らずに染めてしまうと今後に悪影響が出たりしてしまう事もありますので、是非この記事をご覧いただけると嬉しいです。
目次
白髪じゃないけど白髪染めしてもいい?染められる?
「白髪のない普通の髪に白髪染めをしても良いのか?」
「白髪染めで普通の髪を染められるのか?」
疑問に思った方結構いるのではないでしょうか?それにそもそも、白髪染めとおしゃれ染めのカラー剤の違いってイマイチよく分からないですよね、、。
〜白髪染め用とおしゃれ染め用のカラーの違い〜
白髪染めとおしゃれ染めはどちらもカラー剤なので、基本的に髪を染める原理は一緒。
髪の中の色素を抜いて髪を明るくする「脱色」
↓
髪の中にカラー剤の色素を入れ発色する「染色」
で髪が染まります。
基本的に明るいカラー剤程「脱色力が高い」、暗いカラー剤で染める程「染色力が高い」のですが、特に白髪染めは白髪もしっかり染まる様に「おしゃれ染めよりも染色力が高い」んです!
※白髪はキューティクルの層が厚く染まりにくい!
また白髪を黒髪部分と馴染み良く染めるために「ブラウンベース」の色合いになっているので
同じトーン(明るさ)で染めたとしても、おしゃれ染めよりも白髪染めの方が暗めに仕上がる特徴があります。
白髪染めで普通の髪を染めてもいい?
白髪染めでも普通の髪を染める事は出来ます!!
ただ白髪染めは本来「白髪を染める為に」開発されたカラー剤。その分、白髪が気にならない普通の髪に使ってしまうとデメリットが出てきてしまいます、、。
普通の髪に白髪染め用のカラー剤を使う3つのデメリット
⑴暗く仕上がる
白髪染め用のカラー剤は黒髪を明るくする力「脱色力」が低く、染める力「染色力」が強いのでおしゃれ染めよりも暗めの仕上がりになります。また白髪をしっかり染めるには明るすぎると白髪が染まらず浮いてしまうので、白髪染めは大体どこのメーカーも明るくて「7〜8トーンくらい」の明るさまでになってしまいます。またブラウンベースの色合いなので鮮やかな色の表現が苦手な特徴もあります。
白髪染めで染めるとなると必然的に選べる髪色の種類が減ってしまうのがデメリットと言えますね、、。
⑵カラーチェンジがしにくくなる
白髪染めを使うと染色力が強いので「大幅に髪色を変えたい(赤系→青系など)」「明るくしたい」と思った時にカラーチェンジが難しくなります。おしゃれ染めを使って髪色を変えようとしても、脱色出来ずあまり色が変わらなかったり、明るくする為にブリーチを使ってのダブルカラーが必要となってくる可能性も出てきます。
⑶ダメージしやすい
「白髪染めとおしゃれ染めどっちが傷む?」と気になっている方も多いと思いますが
白髪染めとおしゃれ染めを同じトーン(明るさ)で染めて比べてみると染色力が強い分、白髪染めの方が傷みやすく、仕上がりがゴワつきやすい傾向があります。
※なんで白髪染めはごわつくの?
そもそも白髪は普通の黒髪よりもキューティクルの層が厚くおしゃれ染めではしっかり染まりません。その為、薬剤のパワーを強くして染色力を上げ白髪でもしっかり染まる様にしてあるのが白髪染めなんです。また、この髪のダメージと髪の中で「タンパク変性」が起こる事で髪が硬くゴワゴワになってしまうんです。
※タンパク編成とは?
生卵が茹でるとゆで卵になる様に、髪のタンパク質が硬くなりしなやかさを失ってしまう現象。
↓ダメージレスな白髪染めはないの?
〜白髪染めで染める事にメリットはないの?〜
白髪染めはおしゃれ染めよりも染色力が強い為、色落ちしにくいメリットはあります。先程ご紹介したカラーチェンジのしにくさやダメージはありますが、今後髪色を変える意思がなかったり髪へのダメージを気にしない方にとってはアリ!
白髪のない普通の髪は「おしゃれ染め」で染めよう!
「色落ちしにくいし白髪染めでも髪を染められる。」とは言っても、白髪が気になっていないのに白髪染めで染める事のメリットがほぼ無いので、普通の髪は「おしゃれ染め」で染めるのがおすすめですよ!染めた後、髪を明るくしたくなっても暗くしたくなっても、カラーチェンジしやすく柔軟に対応出来ますので!
↓おしゃれ染めのカラーで髪のダメージを減らして美髪になる方法は?
普通の髪を白髪染めで染める事に関しての質問
Q1「白髪染めでブリーチした髪を染めることは出来る?」
白髪染めでブリーチした髪を染める事は出来ます!
ただブリーチした髪はダメージにより乾燥しているため、カラー剤を吸いやすく「素早く」「的確に」「しっかりと塗布」して染めないとムラになって染まってしまいますので要注意です。美容師さんでもブリーチ毛の大幅なトーンダウンは塗布の際、かなり注意して塗っていきます。髪の状態も部分的に大きく変わるので、それを判断しながら。髪の状態によっては放置時間の途中に追加で違うカラー剤を追加で塗っていく事もあります。なので出来るだけ美容院で染める様にするのがお勧めです。
ムラになって染まってしまうと直すのもかなり難しいので自分で染めるのはお勧めできません。
Q2「白髪と黒髪を一緒に染めたい場合はどっちがいい?」
白髪と黒髪を一緒に染めたい時は「白髪染め」で染めましょう。おしゃれ染めだと白髪が染まらず浮いてしまう可能性が高いです!
Q3「黒髪を白髪染めで茶髪にする事は出来ますか?」
黒髪を白髪染めで茶髪にする事は出来ます。ただ白髪染めは基本的に7〜8トーン以下の暗めの髪色になります。またしっかりと染色される分暗めに仕上がりますし、おしゃれ染めとは違いカラーチェンジがしにくいので、普通の髪のトーンアップ(明るくしたい)時はおしゃれ染めを使用するのがベストです!
Q4「逆に白髪は普通のカラーで染まるの?」
結論から言うと『うっすら染まりますが、しっかり染める事は出来ません』
白髪は「普通の髪よりもキューティクルの層が厚く染まりにくい」「髪に色素がない状態が白髪の為ガッツリとブラウンの色素を入れてあげないと黒髪部分と馴染まない」などの特徴があるので、普通のカラー剤で白髪を染めた場合、うっすら染まりはしますが白髪以外の髪と馴染まず白っぽく浮いてしまったり、場合によっては全く染まらない事もあります。
なので白髪をしっかり染めたい場合は「白髪染め専用」もしくは「白髪染めとおしゃれ染め兼用」のカラー剤で染めましょう。
Q5「ヘアマニキュアで白髪は染まりますか?」
白髪はヘアマニキュアで染める事が出来ます!ただヘアマニキュアは白髪染めとは違い、髪の表面をコーティングする様に色素が付いて色付くので、色落ちが早いです。また同じ部分を何回も染め直さないといけないので、1回分のダメージが少なくても何回も続けるうちにどうしても髪への負担は出てきてしまいます。
ヘアマニキュアにも白髪染めにも。それぞれメリット・デメリットはあるのでその点をしっかり理解した上で自分に合った染め方を選んであげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
普通の髪も白髪染めで染める事は出来ます!ただ
「暗く仕上がる」「カラーチェンジが難しくなる」「ダメージしやすい」
などのデメリットが出てきてしまいます。なので普通の髪を染めるなら出来れば「おしゃれ染め」用のカラー剤を使うのがお勧めですよ。白髪染めは「白髪が気になり、しっかり染めたくなったら」使いましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が皆さんの疑問を解決するきっかけになれば嬉しいです!