【不安を解消!】ママ美容師が答える「妊娠中のヘアカラー」について
2024/08/24こんにちは!髪質改善と弱酸性カラーが得意な美容院ENORE(エノア)です!
本日は妊婦さんの多くが気になる
「妊娠中のヘアカラー」
についてお話ししていきたいと思います!
・ヘアカラーの気になる疑問
・妊娠中のカラーで気をつけたい事
・安心してヘアカラーするためのポイント
などについてご紹介していきますので、是非ご覧ください!
(出産後のヘアケアについてはこちら↓)
筆者自身、妊娠を経験。2021年春に出産いたしました!
今回記事を書いている筆者自身。実は妊娠して2021年春に女の子を出産しました!
出産1ヶ月前まで働けるくらいには健康な妊婦をしていましたが、、。それでも
・つわり
・嘔吐
・貧血
・胎動による寝不足
など、かなり体調の変化がありました。
「自分はまだ楽な方だろう。」
身近な友人がつわりが酷くて入院したり、切迫早産の危険性があってずっと安静にしていたり、そんな周りの状況もあり「自分は元気な方だ」と「運が良かった」とそう思っていましたが、、今思い出してみると、、
「楽な方だとしても、ずっと具合が悪かった!!」
元々、貧血になりやすい体質でもあったので気を緩めると貧血で倒れそうになることもしばしば、、妊婦さんはつわりが軽くても重くても、、
「絶対。大変だから無理はするべきではない!!」
本当にそう思います。
でも、妊娠中は無理が出来ないから普段よりもできる事が制限される分
(食事制限もありますし_:(´ཀ`」 ∠):)
たまには美容院行って、髪の毛綺麗にしてもらってリフレッシュしたくなるんですよね。
妊娠中もヘアカラーしていました。
そんな一応元気な妊婦をしていた私は、妊娠してから
「妊娠5ヶ月の時」
と
「臨月に入る直前」
の合計2回ヘアカラーをしました。
具合が悪くてボロボロになっていた時期もありましたから髪の毛をカラーしてもらって綺麗にしてもらった時は綺麗になった髪を見ていつも以上に元気をもらいました!!
妊娠中のヘアカラーは胎児への影響や障害は大丈夫?
ヘアカラーをする前、改めて「妊娠中のヘアカラー」について調べましたが、皆さんも心配な
「ヘアカラーによる胎児への影響や障害」
は医学的な心配は基本的にありません。
私自身、こうして妊娠中にヘアカラーをしましたが
↓赤ちゃんには何の影響もなく無事に出産し、障害など見られず元気に育ってくれています!!
いろんな研究機関の研究結果を見ていくと
「化学物質が赤ちゃんに及ぼす影響は低く、普通のカラーやパーマをするくらいであれば妊娠中でも安全」
という見解がほとんど。
ヘアカラーは化学物質ですから気になる点ではありますが、髪を染める事で直接的に胎児に影響を与えてしまうリスクはかなり低いようです。私自身お医者さんに質問した時は「体調が不安定な時期だから、その点を気をつけてあげればヘアカラーして良いよ!」とアドバイスもいただきました!
頭皮から経皮吸収されないの?
確かに頭皮から経皮吸収される可能性はありますが、かなり微量です。なのでその点の心配もあまりないかなとは思いますが、頭皮に傷がついていた場合経皮吸収される量が上がってしまうのは注意したいポイント。
※経皮吸収を極力無くす染め方については、記事後半の「妊娠中安心してカラーをする為のポイント」の③をチェックしてみてください!
妊娠中はお肌のコンディションも不安定ですし、化学物質を使用する訳ですから
・化学物質が体に取り込まれるのを出来るだけ避けたり
・早期流産のリスクが高い妊娠12週未満は体の事も考慮してカラーは我慢する
のは大切だと思います!
ヘアカラーをしても大丈夫!でも、気をつけてあげないと後悔する原因に、、。
ただ、妊娠中は体のトラブルが起こりやすい時期です。
・長時間美容院にいたら、お腹が張ってしまった。
・カラー中に体調が悪くなってしまう。
などなど。「カラーをしたがために後悔した、、」というお話もちらほら聞きます。なので、私自身ヘアカラーをする時は体への負担を配慮。周りの環境とコンディションを整えて臨みました!!
ということで、ここからは実際に私の経験を踏まえながら
・ヘアカラーをする時、特に気をつけたい事
・妊娠中でも出来るだけ安心してカラーをするためのポイント
についてお話ししていきますね!
妊娠中のカラーで特に気をつけたい事
①カラーの匂い
妊娠中の方々に実は一番気をつけて欲しいのが
「ヘアカラーの匂い」
個人差はあるものの妊娠中は匂いに敏感。
私の場合はつわりの時だけではなく、妊娠していた10ヶ月間ずっと敏感になっていました。ふとした時に漂ってきた匂いが自分の苦手な匂いだとかなりキツいです。苦手な匂いの系統は人によって多少違いがありますが、美容院はヘアカラーだけではなく、
パーマ液や縮毛の匂い
いろんな人の匂い(香水など)
などがありますので、思いがけず気持ち悪くなってしまいます。また意外と知られていない注意したい場面が
「シャンプー中」
お湯の蒸気でカラー剤などの匂いが上がってきたりフェイスシートを顔にかけていると篭りやすくなっているので要注意です。
②ホルモンバランスの変化によるお肌トラブル
妊娠中はホルモンバランスが変化しているので
いつもよりヘアカラーをするとお肌トラブルが起こりやすい状態です。
ヘアカラーは「頭皮」や「生え際ライン」にカラー剤が付くのでその部分が特に炎症を起こしやすい!いつもは大丈夫だったとしても、お肌トラブルが起きてしまう事があるので注意したいポイントです。
③美容院に長時間の滞在
ブリーチなどで施術時間が長くなるのはどうしても体に負担がかかってしまいます。
体調が悪くなったり、自分は何ともなくてもちょっと無理をしただけでお腹が張ってしまうこともあります。
妊娠中は本当に疲れやすいです。
私自身1時間のカラーだけでも結構疲れました。髪を綺麗にしてもらっている時は椅子に座っているだけですが、妊婦さんの調子によっては途中で辛くなる可能性もあるので気をつけていただきたいです。
④セルフカラー
美容院になかなか行けないからといって市販のカラー剤でセルフカラーするのは絶対やめて下さい!
・カラー剤の刺激が強い
・失敗しやすい
・髪がめちゃくちゃ傷む
などのトラブルが起きやすいので。ただでさえ妊娠中。産後と髪やお肌のケアが疎かになりやすい時期ですから、髪や頭皮をボロボロにしてしまう事は絶対に避けましょう( T_T)
(産後は髪が抜けたり、細くなったりしやすいので今から大事にしておきたい!)
妊娠中でも安心してヘアカラーするためのポイント
では、妊娠中はどんなことに気をつけてカラーをするべきか?
ポイントを8つご紹介していきたいと思います!
1、予約の時点で妊娠中である事を美容院に伝える
予約の時点で妊娠していることを美容院に伝えておくと
・混んでいない時間帯に行けないかなど相談しやすい
・美容院スタッフで事前に妊娠されている事を共有出来るので美容師さんも妊婦さんの体調の変化に気づきやすい
など、妊婦さん側は色々相談しやすいですし、美容院スタッフ側も妊婦さんの事を気にかけやすいので、何かあった時はすぐに気づいて動ける!
メリットが両者にあるので予約の時点で、美容院にはお伝えしておくのは必須です!
2、体調に異変を感じたらすぐに美容師さんに伝えて!
もし、美容院にいる時に体調に異変を少しでも感じたら美容師さんに相談を!
「迷惑になるし、、」とか考えなくて大丈夫。
絶対に無理しないでください!!声をかけてもらえると美容師さんも妊婦さんが少しでも快適に過ごしてもらえるよう対処しやすいです!
3、染めるときは地肌につかない様にしてもらう&保護スプレーを活用
頭皮トラブルが起きやすい妊娠中にヘアカラーをする時は、保護スプレーや保護クリームを使って頭皮や生え際のカラー剤が溜まりやすい部分をカバーする様にしましょう。
白髪染めなど皮膚が着色しやすいカラーをする時に使用する事が多い方法ですが、薄い脂の膜を表面に張ってくれるのでカラー剤の刺激が緩和されおすすめです!
また頭皮にカラー剤を付けないように染める「ゼロテク」という塗布技術があります。手作業で染めていくので「確実に頭皮につかない」とは言い切れませんが頭皮に「カラー剤が出来るだけつかない」様に染める事が出来ます!美容師さんに「根元にカラー剤を付けない様に染めたいです。」とカウンセリング時に伝えましょう!
4、妊娠12週未満とつわりがひどい時期はカラーを控える
妊娠12週未満とつわりのひどい時期はカラーリングは止めておくのが得策です。
妊娠12週未満は流産のリスクがとても高く赤ちゃんのために安静にしておきたい期間ですし、つわりがひどい時は本当にちょっとした事で具合が悪くなります。
美容院にヘアカラーしに行くということは、美容院にいる時間だけではなく移動時間もありますから妊婦さんにとっては大変!!私自身、乗り物の匂いが全てダメだったので産院に向かうバス(3分ほど)も辛くて調子が悪い時はそのまま貧血になってやばかったです。
美容院もカラー剤やパーマ剤などいろんな匂いがあってつわり中カラー時間の1時間だけでも美容院にいるのは辛いと思います。なので妊娠12週未満やつわり中のヘアカラーは止めておきましょう。
5、長時間の滞在は出来るだけ避けよう
妊娠中はブリーチなどのダブルカラーやデザインカラーは極力控えて美容院に長時間滞在するのは避けましょう。時間がかかればかかるほど体への負担は大きくなってしまいますし、ずっと同じ姿勢をしていると体調に影響が出てくる事もあります。
もし、どうしても長時間滞在しなきゃいけないメニューを行う場合は薬剤の放置時間に少し立ったり動けるように出来ないか美容師さんにも相談しましょう。
6、体調に変化があった時は無理せず予約変更
事前に予約していても、
「朝起きたら何か調子が悪かったり」
「お医者さんに安静にするよう言われたり」
して当日美容院に行くのが「ちょっと、、。」となる事もあると思います。
そんな時は無理をせず別日に予約変更をしてもらったり一旦キャンセルをする様にして下さい!!「美容院楽しみにしてたのに、、」「美容師さんに申し訳ない」などの気持ちもあるかもしれませんが、せっかくの美容院時間。
ゆっくりリラックスして楽しんでもらうのが一番ですから無理せず体調が整った時に行く様にしましょう!美容師側としてもお客様が美容室時間をゆっくり過ごしてもらうのが一番嬉しいので!
7、妊娠中最後のカラーは遅くても臨月になる直前に
臨月中はいつ赤ちゃんが産まれてもおかしくない状態!
また、臨月に入ると赤ちゃんはびっくりするぐらい大きくなります。
(体重も驚くほど増えます、、。( ;∀;))
急に破水が!!陣痛が!!となっても大変ですし、体もかなり重くなってきて動くのが大変なので、妊娠中最後のヘアカラーは臨月前には終わらせておくのがおすすめです。また、臨月前じゃなくても早産する危険性がある!とお医者さんに言われている方はヘアカラーは控える方が良いですよ!
8、心配な方は旦那さんやお母さんと一緒に来店
妊娠中は調子が良いと思っていても急に具合が悪くなったりすることもあります。
なので心配な方は一人で美容院に行くのではなく、旦那さんやお母さんなどと一緒に美容院に行くのも安心だと思います。予約の時点で事前に美容院にお伝えしておけばカラー中、美容院の待合で待つことも出来ます!
また近くのカフェで待機しておくとかでしたら、体調の不安がある方は来店の際に美容師さんに同行者の連絡先を伝えておくのもおすすめです。
妊娠中のヘアカラーに関する質問
Q.ヘアカラーが経皮毒って聞いたけど大丈夫?
「経皮毒」なんて聞いたらこれからお母さんになる身としては不安ですよね、、。そんな不安を解消する為にはっきり申し上げますが
「経皮毒」とは病名でも医学用語でもないただの造語
なんです。とある本の中で使っている「経皮毒」という言葉が一人歩きしてカラー剤への不安を助長させてしまっているだけ。そもそも美容院で使われている化粧品や医薬部外品のカラー剤が経皮吸収され毒となり、自身の体や胎児に大きな影響を及ぼす場合、確実に商品回収など大騒動になっているはずです。
なので心配しなくて大丈夫です。ただアレルギー反応や妊娠中のホルモンバランスの崩れによる肌トラブルに関しては経皮毒とは別の問題ですので、その点はご注意ください!
また「経皮毒」という言葉で不安にさせ、商品を買わせるマルチ商法などもあるのでこちらもお気をつけください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
妊婦さんもヘアカラーはして大丈夫です!
でも、妊娠中は何かと体調トラブルが起きやすいですよね。
なので美容院にまで行ってヘアカラーをする訳ですから、
せっかくの美容院時間を楽しめるよう今日ご紹介したポイントを参考にしてもらえたら嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました!
是非素敵な妊娠ライフをお過ごしください!