ヘアカラーの白髪染めを明るく仕上げるために知っておきたい3つの事
2021/08/21こんにちは。弱酸性カラーが得意な美容院ENORE(エノア)です。
白髪染めでも明るくしたい、デザインを楽しみたい、そんな方に白髪染めを綺麗にする方法やそもそも白髪染めとオシャレ染めの違いって?
というところを詳しくエノアが解説させて頂きます。
目次
ヘアカラー 白髪染めとオシャレ染めの違い
簡単に言ってしまうと実は違いはそれほど無いです。
オシャレ染めで白髪を染めることも出来ます。
ですが白いところと黒いところを馴染ませようとした時、真っ黒く染めない限り色の差が出てしまいます。
例えば赤の染料で染めた場合、黒いところは赤茶色がかった色になり、白いところは赤く染まります。
そのためその差を埋めるのにブラウンの色素をカラー剤に入れることで中和していきます。
白髪染めと言われるものは、もともとブラウンの色素が多く含まれたカラー剤になります。
また、カラー剤というのはアルカリと呼ばれる髪を明るくするための成分と色味(染料)などから出来ています。
アルカリが多いと色を抜く力であったり、髪のキューティクルを開かせる事が出来るので、染まりにくい白髪もよりしっかりと染まります。
白髪染めのお薬にはアルカリ量が多い(髪を染める力が強い)ものが多いです。
特に市販のカラー剤や白髪染めは痛みやすくなってしまうので注意が必要です。
詳しい話になると、カラー剤の中でも濃いブラウンと薄いブラウンがあり、しっかりきっちり染めたい方は濃いブラウン、時間がたった時に少し淡く抜けてきて、次に生えてきたところと馴染むブラウンと使い分けをする事が出来ます。
このあたりは美容室、美容師さんと相談してなりたいカラーのイメージと、来店周期から考えてあげると良いと思います。
きっちり染めるほうが次の白い所が生えてきた時に根元が目立ちやすくなりますが、来店周期が短ければ問題ないです。
馴染むように染めると次の生えてきたところとの差はきっちり染めるより気になりにくくなり、周期は長くしやすいですが色の抜けが気になることも。
私は白髪染めで周期を伸ばす事を考え染める事が多いですが、白髪染めの濃いブラウンとオシャレ染めのブラウンをMIXして使う事も多いです。
お客様のニーズに合わせて、担当者美容師に相談するとより理想に近いカラーになるかと思います。
ヘアカラー 白髪染めでも明るくしたい、まずはお一人お一人の髪の状態を知ること
明るい白髪染めをするのにまず気をつけたいことは、白髪の量です。白髪の場所や、生え方、白髪量によって対応方法は様々になります。
白髪の量が少ない方と、多い方では色の入り方が違ってきます。
白髪量が一部の箇所でも50%ほど、多めの場所になると、その箇所はワントーンくらい明るく仕上がります。
同じカラー剤でも、そういったもともとの白髪の量で仕上がりが変わってきます。顔まわりやコメカミあたりが明るく仕上がりやすいのは体温が高いことや白髪が多い場所だから、明るい透けた仕上がりになってきます。
白髪量に合わせ、薬を用意、2種類の薬で塗っていく
しっかり色を均一に入れたい時はカラー剤を2種類分けて作り、顔まわりだけ0.5〜ワントーン暗い色で塗布することで、均一な仕上がりになってきます。
明るくしたい、けど顔まわりはしっかり染めたい。という方には有効な染め方になります。
ヘアカラー 白髪染めにハイライトを入れる
白髪染めをしている方も明るく仕上げる方法として、ハイライトを入れることもあります。
暗く染まっている毛先をカラー剤の明るいものやブリーチを使って脱色し、明るい縦の線を作る技術になります。
今は白髪を馴染ませる、ぼかす、という目的で細く顔まわりや表面にハイライトを入れていくのが主流になりますが、ハイライトの手法を加えると白髪染めでもデザインの幅を広げることが可能になります。
ブリーチ剤を使う事で髪への負担は大きくなるので、繰り返しハイライトを入れることを考えると、ショートやボブスタイルの方など髪が短めの方にオススメです。
Q&A
白髪染めを繰り返して暗くなった髪を明るくするには?
①時間はかかりますが、毛先より明るめのカラー剤で伸びてきた根本をリタッチで染め続け、生え代わりをさせていく。
ダメージさせたく無い方、お仕事上あまり明るいカラーが出来ない方にオススメです。
②カラー剤では暗くなった髪を明るくする事は出来ない(染料をカラー剤で取ることは出来ない)のでブリーチや、ブリーチをカラー剤に混ぜたお薬で染料を取り除いていく。
その際ムラにもなりやすいのでダブルカラー、再度カラーを重ねる事が前提になります。
③暗い所をハイライトを入れる明るくする。
カラーによって全体が真っ黒の場合、ハイライトでも陰影がつきすぎてバランスが悪くなる事があるので、ハイライトを入れる前の状態が自然な茶色からこげ茶くらい、白髪率50%以下の方や、デザインを楽しみたい方にオススメ。
白髪染めはどれくらいからした方が良いの?
気になり始めたら一度美容師さんに相談するのが良いです。
個人的には数本ならまだ意識して染める必要はなく、根本からカットしてしまっても良いと思います。
ですがカットしても追いつかず、どうしても、、、という場合はカラーを考えます。
今後伸びて来たら染め続けることになる、色によっては明るくなるので、定期的なメンテナンスが必要になることを考慮して判断すると良いですね。
カラー剤で染める他には、ご自宅でのカラートリートメントで馴染ませるという事も考えられます。色は染まりにくいですが、繰り返し使うことで目立ちにくくはなります。カラーを繰り返しするよりダメージも抑えられるので考えてみても良いですね。デメリットは、ご自宅での手間、しっかりは染まらないで徐々に馴染む程度、カラーで明るくしたくなった時には染料が邪魔をし、染まらない事がある。
こういったデメリットもあるので、今後ヘアスタイルをどうしていきたいか考えた上で行うと良いですね。
また、普段からカラーしてる方であればおそらくオシャレ染めで染めているかと思いますので、薬のトーンやカラー剤、タイムをコントロールすれば白髪を染めることは出来るので特に問題はないです。限定されてしまうところはあるので、いつもの担当者に相談してみましょう。
白髪染め、明るくなりすぎた 対処法は?
白髪染めで根本が明るくなりすぎた場合、再度リタッチ(根本カラー)をしてあげる事で解決します。
もともと暗めのカラーをしていたところに明るくしようと思い、トーンが明るめのカラーをするとなりやすいです。
一度白髪染めで暗くした所は明るくなってくれません。ですので、急に明るいカラー剤を使ってトーンを上げると根本だけが明るくなって目立ってしまいます。
その場合毛先の暗い所に合わせてリタッチ(根本カラー)をして暗くすれば解決します。
時間が経つと褪色(色抜け)はしますが極端に根本を明るくしていない限り馴染んでくれます。
その後根本が再度新しく生えてきたところで、調整した薬剤で染めてあげましょう。
白髪染め 一番明るい白髪染めは?
ハイライトなどを使わず一色(一回)で染めるenoreで扱っている一番明るい白髪染めは10トーンになります。
明るめのカラー剤のぶん、白髪はうっすら色が入る程度になるので周期が短い方、もしくは明るさ重視で白髪はそこまで気にしていない方に向いています。
明るめが希望でも白髪をしっかり染めたい方は6レベル、馴染むようにしながら明るめのカラーを楽しみたい方は7レベルから8レベルで染めて上げると良いでしょう。
明るい白髪染め 市販のカラー剤で染めても良いですか?
明るく白髪染めをしたい場合、市販のカラー剤で染めると伸びた根本だけでなく、明るくなっている毛先まで薬がついてしまい、思った色に染まらない、その結果暗くなってしまう可能性が高いのでオススメ出来ません。
明るい白髪染めは時間をかけて髪を育てていくイメージになるので、一度暗くしてしまうと最初から育て直すことになり、時間もかかりますし、再度明るくしようとした時に髪の負担につながることが考えられます。
基本的に自宅でカラーをするのは避けた方が良いです。
次回のカラーまでどうしても気になる場合はシャンプーで落とせるヘアコンシーラーやヘアマスカラで対処してあげると良いと思います。
白髪染め 黒から明るくしたい場合は?
白髪染めを繰り返し全体が黒くなっている場合、カラー剤で明るくすることは出来ないので、一度全体をブリーチして明るくする事を考えます。
全体ブリーチ→色の抜け方によっては再度全体ブリーチ、またはハイライト→希望色を重ねる
となりますので、時間や料金、髪への負担は大きくなります。髪へ出来るだけ無理なく明るくする場合はブリーチを混ぜたカラー剤で明るくするなどが考えられますが、担当者によって考え方は違いますし、どの程度明るく出来るかはよめないところがありますのでしっかり相談してから決めていきましょう。
Q 白髪染めで明るくすることは、無理なんでしょうか?
A 出来ます。白髪染めでも10レベル、明るい茶色くらいのお薬はご用意があります。
しっかり染まるほどではないので、カラー周期が短い方であればある程度白いところをボカしながら明るくすることは出来ます。
またはブリーチなど、脱色作用のあるものを使って明るいベースを作ったあとに色を入れることで明るく白髪をぼかす事が出来ます。
Q 白髪染めで明るくなりすぎました。金髪に近いです。 カラートリートメントしたら落ち着きますか?
A 繰り返し使えばある程度落ち着くと思います。ですがまたすぐに色は落ちてしまうので、一度暗いカラーを入れて落ち着かせた後にカラートリートメントなどで色を補充してあげることで綺麗にしやすいと思います。
Q 白髪染めで黒くなった髪をブリーチ無しで明るくしたいです。 どうすれば明るくなりますか?
A ブリーチ以外にも脱色作用のあるものはあります。色落ちの加減は黒さや使った白髪染めの薬剤、染める前の明るさにもよりますが、酸熱トリートメントで褪色効果のあるものを使ったり、黒染め落としなど、急激な負担をかけずに色を落とすものを使うなどすると良いでしょう。
Q 白髪染めしている髪を、ハイライトに変えたいのですが、白髪染めからブリーチしても色がキレイに脱色しないとか、髪が痛むと聞いたことがあります。何ヵ月くらい間隔を開ければできるでしょうか?
A 期間を空けても白髪染めをしている部分の色素は髪に残るのでハイライトの邪魔をしてしまうのは変わらないです。
髪の痛みが気になるようであれば白髪染め部分がほとんど無くなるくらいまで待つことになります。髪の長さによってその期間は変わってくるので、先にハイライトを入れて重ねる色を調整しても良いと思います。
カラー後のケアも大事
ハイライトなどのカラーは髪への負担も大きくなります。
そのため、ご自宅でのヘアケアも大切。
enoreではシャンプーを始め様々なヘアケア商品がございます。
中でもオススメは
エイジングケアシャンプー
カラー後の負担を減らし、色落ちを抑えながら髪の状態を整えてくれます。
まとめ
明るくする白髪染めは白髪の量に合わせてカラー剤でコントロールする方法、ハイライトなどの技術で明るくする方法があります。
目指すデザインや目的で変わってきますので、まずは美容師さんに相談してみてください!